厚生労働省

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両立支援の取組事例

本人、上司、本社、産業医など部門を超えた連携で復職支援を

チクシ電気株式会社佐賀工場

【取材ご対応】
管理部 生産品質グループ
矢動丸 安希子

会社名
チクシ電気株式会社 佐賀工場
所在地
佐賀県神埼郡吉野ヶ里町
事業内容
製造業
設立
1985年7月12日
従業員数
115名
(2020年12月1日現在)
平均年齢
40代後半/男女比 男性3:女性2
産業保健スタッフ
1名

チクシ電気は、通信・監視・制御・電源をコア技術として、ハードウェア・ソフトウェアの設計・製造・通信工事・メンテナンスを行う総合企業で、福岡に本社があります。
両立支援では本人、上長、本社、産業医などの多職種が連携してのサポートを行っています。また、佐賀工場は2019年に「佐賀さいこう企業表彰 がん対策部門」を受賞。両立支援だけでなく従業員の健康維持活動に積極的に取り組んでいます。

チクシ電気は「安全と健康は、すべてに優先する」という基本理念をお持ちですが、具体的には従業員に対してどのような取組をされているのでしょうか?

まずは基本的な健康診断の実施です。35歳以上は生活習慣病予防健診、ここには胃がん、肺がん、大腸がんの検診が含まれます。40歳以上で乳がん、子宮頸がん、エコー、眼底検査を全額会社負担で行っています。
胃がん検診は、バリウムだけでなく胃カメラを選択しても会社負担となります。
さらに、健康診断で二次検査が必要な方は2万円を上限に会社負担で検診でき、現在二次検診の受診率は100%となっています。
又、全従業員を対象として継続的にメンタルヘルスの研修会を実施しております。

病気休暇積立制度というものがあるとお伺いしました。どのような制度なのでしょうか?

通常の有給休暇とは別に、病気のためだけに使える休暇が最高28日まで積み立てられる制度で、0.5日から使用することが可能です。
これにより、28日以内であれば病気で有給を消化することなく、治療や通院が可能となります。

具体的な両立支援の例を教えてください

メンタルヘルスで休職され、治療の後、復職された方が何名かいます。
メンタル疾患の場合は、本人がなんとなく調子が悪く、病院で診てもらうとメンタルの不調だと診断されて治療に入ることが多いです。職場復帰に関しては、本社・工場の部門を越え、主治医・産業医と連携して復職支援をしました。
具体的には、まずは主治医の診断書をもとに治療に専念していただきます。ここでは前述の病気積立休暇が使用できます。休暇を使い切ったとしても診断書の療養期間は雇用が守られ、最長1年間の休職制度も利用できます。
主治医からの復職の許可が出てから本社の産業医と上司と本人で面談を行います。本人の希望、今後の治療方針などを汲み取り、産業医のアドバイスのもと、半日出勤や残業の免除、軽作業への配置転換など、本人に合った働き方で復帰してもらい、徐々に通常の業務に戻していきます。
また、場合によっては会社が紹介した外部の職場復帰を支援する団体に通い、復帰に向けた準備をする場合もあります。
本人、本社、産業医、上司など、部門を越えた協力体制で、個人の状況に合わせて柔軟で選択肢の多い復職支援に取り組んでいます。

その他、取り組まれていることがあれば教えてください

朝の全社一斉ラジオ体操の実施や有給休暇の他に、リフレッシュ休暇・アニバーサリー休暇・夏期休暇など各種休暇取得の推奨にも取り組んでいます。

取組事例一覧